Novos Horizontes / 新しい展望 - Inside Brazil's Contemporary Art Scene Vol.1-

Novos Horizontes / 新しい展望 - Inside Brazil's Contemporary Art Scene Vol.1-

2022 3.10 - 4.23

ギャラリー移転 グランドオープニング展

©Vik Muniz
Press Release

Novos Horizontes / 新しい展望 - Inside Brazil's Contemporary Art Scene Vol.1-

■展覧会概要
場所:nca | nichido contemporary art
会期:2022年3月10日(木)- 2022年4月23日(土)
営業時間:火 – 土 11:00 – 19:00 (日・月・祝日休廊)
出展作家:
ヴィック・ムニーズ Vik Muniz | マリア・ネポムセノ Maria Nepomuceno
オスジェメオス OSGEMEOS | エーベルチ・ソブラウ Heberth Sobral
ジャナイナ・チェッペ Janaina Tschäpe
協力:駐日ブラジル大使館

nca | nichido contemporary artは20周年を迎え、八丁堀から六本木へ移転することとなりました。これまでncaはブラジル出身のアーティストにフォーカスしたプログラムを行ってまいりました。移転第1回目の展覧会は、国際的に活躍するブラジル出身の5名のアーティストにフォーカスしたグループ展「Novos Horizontes / 新しい展望 - Inside Brazil's Contemporary Art Scene Vol.1-」を開催いたします。上記5名のアーティストはブラジルを代表するアーティストの1人で、各々の作品には歴史を横断しながら文化的風土、熱帯地方の触覚や音、熱などの感覚的な表現が多面的に織り込まれ、枠にとどまらない魅力にあふれています。独特でカラフルな色彩や有機的な形態、ジャングルの神秘的な風景は見るものの心と身体に訴え、ラテンの陽気な空気とともにコロナ禍の閉塞感も払拭するようです。本展では近作および本展のために制作された新作を発表いたします。今年はブラジル独立から200周年を迎え、その記念すべき展覧会として駐日ブラジル大使館協力のもとに本展を実現することができました。

ヴィック・ムニーズ(1961年サンパウロ生まれ、ニューヨークとリオデジャネイロを拠点に活動)は1990年代初頭から、針金や砂糖、チョコレート、ダイヤモンド、ごみなどのさまざまな素材を用いて歴史的な報道写真や、美術史上の名画のイメージを用い、再構築して写真で発表しています。私達鑑賞者に普段インターネットや雑誌などで何気なく見ている視覚イメージの背景にある様々なレイヤーを見出す機会を与えます。本展では、ムニーズが継続して制作している美術書及び広報物、インターネットからのイメージを用いた作品シリーズ、「REPRO (Reproduction)」からブラジルに魅了され、縁の深い近代画家のヨハン・モーリッツ・ルゲンダスやマーティン・ジョンソン・ヒード、藤田嗣治の風景画や静物画をモチーフにした作品を発表します。

マリア・ネポムセノ(1976年リオデジャネイロ生まれ、リオデジャネイロ在住)はブラジルの伝統工芸にインスピレーションを得て、カラフルな糸やビーズ、ユニークなセラミックフォーム、拾ったオブジェを組み合わせ、有機的な彫刻やインスタレーションを制作する独自の技法を開発してきました。リオのカーニバルを想起させるような鮮やかで豊かな色彩で表現される作品は、ブラジルの文化や風習、自然環境、動物などミクロからマクロに至るまでさまざまなものを示唆しています。ネポムセノの自由で流動的、有機的な形態が空間を覆い、時に共感覚を触発します。近年はブラジル北部のアクレ州に住む先住民族フニ・クインの人々と協力して織物の技術を開発するなど、地域のコミュニティーに入りフィールドリサーチを通したプロジェクトも多く行っています。

オスジェメオス(1974年サンパウロ生まれ、サンパウロ在住)はポルトガル語で「双子」の意味で、グスタボとオタビオ・パンドルフォ双子兄弟によるアーティストデュオです。ブラジルの伝統的、民族的、現代的な要素と、グラフィティ、ヒップホップ、音楽、夢、若者の文化を融合させ、壁画、絵画、彫刻、サイトスペシフィックインスタレーション、映像など表現は多岐にわたります。双子である彼らが共有するという夢からインスピレーションを得た視覚言語をしばしば使用し、鮮やかな色彩と手足が長く、細い輪郭線に顔の大きな人物がたびたび登場します。黄色い肌の色は、特定の人種や文化に直接言及するのではなく、普遍的な人物像を示しており、ブラジルや世界の多様性を反映しています。本展のために描かれた最新作を発表します。

エーベルチ・ソブラウ(1984年ミナス・ジェライス州生まれ、リオデジャネイロ在住)は人々の日常生活に根差した行動や思考、行為をテーマに木版画、絵画、ドローイング、紙幣、人形など様々な媒体を用いて独自の言語を構築し、誰もが目にするが見過ごしてしまっていることやものを再認識させ、私たちは各々の記憶を通してソブラウの作品世界に導かれます。また、ヴィック・ムニーズのアシスタントを務めた経験から写真での表現も行っています。本展のシリーズ「Stocks / 株式」は、2021年から始めたソブラウの現在進行中のプロジェクトです。証券取引所の最小取引単位(ラウンドロット)にちなんで、各シリーズ100点のペインティングで構成されています。鮮やかな色彩と幾何学的なかたちが特徴で、ペインティングに株の仕組みを介入させることで美術品市場と金融市場の類似性を表しています。イメージはバウハウスの精神、シンプルなかたちと線を追求し、プレイモービルのパーツを使い、同時にロシア構成主義における幾何学的なバランス、アフリカ絵画の色彩、ブラジルの近代画家、ヴァレンティム・ルベムの象徴主義を参考にしています。

ジャナイナ・チェッペ(1973年ミュンヘン生まれ、リオデジャネイロとニューヨーク在住)は各地域に存在する神話や神秘的な存在、自身の体験をもとに、幻想と現実世界を行き来しながら絵画や写真、映像、立体など様々なメディアを用いて表現しています。チェッペの描く抽象的なイメージはすべて自然界-植物や海洋生物、人間の身体-からきており、有機的で心地よいダイナミックなフォルムは生命の変容や進化を連想させ、まるで自然に形成されたものであるかのようです。それはチェッペのスタジオがあるブラジルの自然豊かな環境が作品に大きく表れており、自身の個人的な自然との対話が人類と自然界との複雑な相互作用を暗示しているようです。本展のために描かれた最新作のペインティングを発表します。

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